

何も声の出せない夜の中に
一つの光、手を上げてみたんだ
まだ君は泳いでいる
もう八時を回ってる
そろそろ帰らないと
私は風を切って行く
君の真似をして走る
私たちの熱意には誰もついてこれない
このまま遠い街でもいい
2人遠い先へ往こう
そこに僕らが辿り着くのは
あの雲より向こう
霞んで行く 陽は思い出の町
いつかここを離れて行く
この海を泳いで行く
そんなことを思えるような
この夏に
やっと海から上がると
暑い熱に頭がぼやけてくる
「そうだ、あのお店の
サイダーを飲みに行こう
まだやっているだろう」
外は茜、夕暮れ
風の中を漕いで行く
流れるこの町の中
空にサッと手を上げる
これはずっと忘れない
いつかは僕らも空に成る
その時はこの思い出も
そこにしまってくれていい
そんな君にサネカズラ
明くる日も君はただ泳いで
弱音一つ吐くことない
風吹けば懐かしく思える
嗚呼、
僕らにただ、夏を一つ
私は残りの人生を
何気なく過ごしている
何事も興味なんてない
これだけは変わらない
さざめく日は、思い出の町
確かに僕ら離れて行く
掠れて行く僕たちの言葉も
ただ、流れる雲に隠していた
- 作詞者
音海時雨
- 作曲者
音海時雨

コトノハ の“佳景”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
あの日の情景
コトノハ
- 2
遠く
コトノハ
- 3
鵯
コトノハ
- 4
観葉植物
コトノハ
- 5
夏を待っている
コトノハ
- 6
空泳ぐ少年
コトノハ
- 7
青空と制服、プールサイド
コトノハ
- ⚫︎
佳景
コトノハ
- 9
月影
コトノハ
- 10
雲隠れ
コトノハ
- 11
一寸先
コトノハ
- 12
暮れて行く
コトノハ
- 13
夜風に波立つ
コトノハ
- 14
時空
コトノハ
- 15
泳いでいた
コトノハ
アーティスト情報
コトノハ
2023年7月に結成された音楽ユニット「コトノハ」。 作詞作曲 ‘音海時雨’ とボーカル ‘シア’ で構成。 持ち前の「音海時雨サウンド」とシアの歌声でコトノハの世界観に引き込まれる。 コトノハの紡ぐ一曲一曲が大きな物語へと変わっていく。
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