Lyric

花の匂いの心地よい風が　小さな町を静かに包み込む

晴れた四月の昼下がり　あなた今何を思う

海へと続く緩やかな坂は　柔らかな白い時に誘い込む

空に架かる飛行機雲　あなた今何を思う

この時代を生きて　あなたを知った

終わることの無い時間を生きた

思えば思うほど　遠く離れて

あなたはまたこうして季節と巡ってくるのでしょう

遠くで響く汽笛の音は　誰にさようならの意味を告げている

会えないと分かっていてもあなたの影　探すのでしょう

青に流れる海鳥の調べ　水平線に差し込む陽の光

あなた思う　この一瞬が何よりも美しい

この時代を生きて　あなたを知った

終わることの無い時間を生きた

思えば思うほど　遠く離れて

あなたはまたこうして季節と巡ってくるのでしょう

寄り添う並木道　空見上げて歩き

綴る日々　一秒の景色に溢れ出す

ありがとうの一行

この時代を生きて　あなたを知った

終わることの無い時間を生きた

思えば思うほど、遠く離れて

私は風となり季節を巡って

声も涙も　すべて涸らして、

届くことの無い想いだけ落ちた

最後の言葉を言わせぬように

私は今こうして手紙を書いているのでしょう

あなたに今こうして手紙を書いているのでしょう