

目を細めて遮断した束の間
白い影が落ちた向こうに
確かにあった懐かしい匂いたち
コンクリートが淡く乾いて
軽い音を立てながら
今日も引きずられている
針で皮膚を突くように
張り詰めた糸に触れた途端
小指がわずかに跳ねて
瞼が痙攣する
日差しを傘に集めて通った脇道を
まばらに見つめながら通り過ぎる
駆け足になる明日を見越して
喉の奥が乾いていく
冷めた手摺りに熱を取られながら
集めた文字の切れ端を雲に浸して
攫われていくのを待っている
進んでいるのか
戻っているのか
分からないトンネルの真ん中で
押し倒した駒を拾い上げて
隠すようにポケットの奥へ
仕舞い込もうとしたその時だけ
揺れた唇が身動きできず
強張ったままひきつって
戻り方を思い出せずにいる
かたどった霞んだ面影を
巡らせた残り香を手繰り寄せる
ざわつく皮膚を覆うように
まとわりついている
白んだ昼間を詰め込んで切り取り
散らばって滲んだベランダの隅に
縮こまった焼け跡に目を凝らし
ぼんやり消えていく
浅く吸い込んだ声を噛みしめて
返すがえす遅れて迫ってくる
後ろ髪を引かれたまま
結んでいるのか
解けているのか
戸惑いながら糸を紡ぐように
見えていない窓に手を掛けて
どこかへ繋がる風の流れを
頬に触れて確かめてみる
消せない肌触りを
舌に絡めて飲み込み
トンネルを抜けてきた
その隔たりを
ただ、まとうように
- 作詞者
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- 作曲者
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- プロデューサー
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- その他の楽器
福 水琴 - Fuku Mikoto -

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
散乱
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- 2
月明り
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- ⚫︎
ハレーション
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- 4
灯
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- 5
逆光
福 水琴 - Fuku Mikoto -
- 6
つながり‐Gentle light‐
福 水琴 - Fuku Mikoto -
Loop Side
粒子のように散在する音と、かすかな光の変化によって構成された6曲。
それぞれは独立した状態を保ちながら、断続的に接続される。
散乱した音の断片、
月明りのように滲む空間、
光の歪みや揺らぎ、
かすかな熱の残響。
明確な物語や進行は持たず、
距離と層の変化によって関係が立ち上がる。
散乱
月明り
ハレーション
灯
逆光
つながり -Gentle light-
作詞:福 水琴
音楽制作:Suno AI / flow music
アーティスト情報
福 水琴 - Fuku Mikoto -
音が立ち上がり、碁石のように花開く。
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