歌詞

現在進行形で構築されていく

社会構造の発端から切り離された

妄想と現実

混沌の根底に簡単な偶像を

淡々と生産し続ける深淵に

浮かび上がるノイズの渦の中心で

産声をあげた

こんなちっぽけな携帯電話の画面に

絶えず映し出される

エロとグロは隠喩を纏い忍び込む

平然と高密度に情報を

脳に伝達し続けることで

時間を消費させる

最新最悪の戦争ビジネスの中で

息を殺して待つ

たとえば君のてのひらの上で

踊り続ける世界があるとして

炬燵の上から見える景色と

一体何が違うのだろうか

発光ダイオードが示す道を

ただ従順に進むことにハナから

ひと匙の疑念すら抱かず

飛べと言われたから飛びましたと

自らの意思すら責任放棄する

現代的思考もさることながら

近頃の若いもんはと

郷愁に浸る懐古主義の自称識者も

似たようなもので

食う寝る遊ぶを

忘れてしまえばそれこそ

ただの秘伝マシン要員でしょ

さぁ、そらをとべ

たとえば足の小指の下を

転がり続ける宇宙があるとして

お風呂の中で見ている

調理法と一体何が違うのだろうか

たとえば君のてのひらの上で

踊り続ける世界があるとして

炬燵の上から見える景色と

一体何が違うのだろうか