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イーグルスのメンバーの前夜史に光を当てたコンピレーションが完成!
2024年の秋、イーグルスとは切っても切り離せないJ.D.サウザーの訃報が届いた。本盤は「もうひとりのイーグルス」と呼ばれた男へのレクイエムの意味合いも有する。
そもそもイーグルスほどメンバー・チェンジを重ねたグループも少なくない。そこで前半では、グレン・フライとドン・ヘンリーの出立ちに光を当てる。グレンの盟友ボブ・シーガー作のM-1,2、軽快でメロディアスなM-9。もちろんメンバーではないが重要人物と目されるJ.D.の追悼も忘れるはずもなく、M-4,5は世界初CD化となる貴重な音源かつ、特にM4はその後のイーグルスの叙情性を感じさせる美しい旋律の名曲だ。
中盤では、バー二ー・リードンとドン・フェルダーの前身バンドをピックアップ、さらにジョー・ウォルシュが在籍したオハイオ・エキスプレスなど意外なサウンドにも肉薄する。バーニーとドンが在籍したモウンディ・クインテットのM-10などウエスト・コーストサウンドの萌芽を感じさせ、耽美的なM-12、13と続く流れも盤石。
後半を含め、ティモシー・B・シュミット、ランディ・マイズナーなどメンバーひとりひとりの下積み時代の活動をまとめて楽しめる内容になっている。特にランディ在籍のプアーでは巧みなベース・プレイを堪能でき、M-21などはミレニウムにも通じるソフト・ロックの名曲と断言できよう。終演は、同じくプアーが映画でその演奏も露わにしたO.S.T.『Hells Angels On Wheels』から収録された。