汽水域のジャケット写真

歌詞

汽水域

都市計画

防潮堤沿いを歩いた

まだ冬が残る日の晴天

世界は僕らのもので

送電塔の下に立って

精一杯腕を広げて

「ここが僕らのステージだ」

なんて、笑って

いつまでも褪せるわけがないよ

ねぇ、まだ

君の鼻歌も忘れてないのに

変わらない青空に倦んで

思い出をひたすら抱えて

淡い曙光を恨んだ

秘密基地の廃工場は

あの日のまま錆びついていて

咲く花が少し増えていた

いつか、笑って

苦しささえ排気してしまえたら

君の御伽噺も

受け入れられるだろう

あの記憶もいつか

煤煙になってしまうのだろうか

手放したはずの後悔を

伝えてない言葉一つを

今更握りしめてんだ

あの雲が泳ぐのをやめて

太陽が東に沈んで

そうしたらまた海にふたつ

影を落として笑おう

永遠なんてものがあれば

心なんてものがなければ

どうせ形はないんだろう

流されて進みたくないと

逆らうほど強くないのに

いっそ僕を嘲ってよ

なんて、言って

いつから汽水に沈んでるんだっけ

なぁ、

水面に差すあの光を辿った

その先で会えたら

なぁ、愛は不可知だ

僕にはわからないから

描くほど形が歪んでいくんだ

ただ世界が美しかった

不条理なんて知らなかった

生きる意味も無くてよかった

余白すら無駄じゃなかった

あの記憶もいつか

煤煙になって消えていくんだ

抽象化する君の影も

伝えてない言葉一つも

今更届きやしないんだ

あの雲が泳ぐのをやめて

太陽が東に沈むなら

この空が青さをなくして

世界の限りを知れたなら

そうしたらまた海にふたつ

影を落として笑おう

  • 作詞者

    那月

  • 作曲者

    那月, 片倉和真

  • ミキシングエンジニア

    片倉和真

  • マスタリングエンジニア

    片倉和真

  • ギター

    都市計画

  • ベースギター

    都市計画

  • ドラム

    都市計画

  • ボーカル

    都市計画

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