歌詞

木肌に頬よせ　目蓋を閉じる

外は遠い海　枕は暗い

狭い世界でも　呼吸は広く

あなたの胸ほど　深くなる

とん、とん、とん

蓋の内側　指で数える

眠りなさい　棺の子守歌

浅い空でも　星は見える

ひとつ吸って　ふたつ吐いて

あなたの夢から　私を呼んで

釘は優しい　逃げないために

静けさだけが　揺り籠になる

耳を澄ませば　遠く笛の音

今夜も名なしの　子守が来る

とん、とん、とん

心拍と同じ　柔いリズム

眠りなさい　棺の子守歌

硬い闇でも　毛布になる

ひとつ吸って　ふたつ吐いて

あなたの夢へと　沈んでいく

蓋の隙間から　こぼれる月

手紙みたいに　頬へ落ちる

眠りなさい　棺の子守歌

朝が来るなら　起こさないで

ひとつ吸って　ふたつ吐いて

あなたの呼吸で　私が眠る

とん、とん、とん

おやすみ　またね