神話的存在のジャケット写真

歌詞

たそがれ

宵部憂

ゆうやけこやけで日が暮れて

変わる波間の風が啼く

帰らざる時間を想って

怖くなるたびに

振り返るのは

君と見つけた頼りない旅路

殴り書いては 捨てていくような

通り過ぎては

記憶の中 薄れていくような

「誰も彼もが

時のことを良く知らない」

円環も 直線も 決定論も

仮説に過ぎない

昨日よりも 前のことは

読み返しもしないノートの中

おやすみ

ビロードに 星一つ 瞬く

思考すら 甘く 暗く 冷めていく刻

誰そ 彼は

影を 離れていく

たそがれは

君を連れて逸れ明日へ消えて

標も残さずに

動いていく刻に鬼が潜むと判って

布団の中でじっと息を潜めていた

戻らない流れに攫われないように

今日と明日の狭間で

ばらばらにならないように

誰も彼もが

時間のことをよく知らない

ならば捉まらないでいられるはずと

窓はいらない

自分の砂だけで時を測ろう

この背を追ってくるのは

日暮れではない筈だ

誰そ 彼は

影を 喰らって来る

たそがれは

僕の後を訪ね忘れ紛れ証も残さずに

誰かが謂う世界の流れに

呑まれる勿れ

誰かが謂う星の流れに呑まれる勿れ

この手にこそ在る星図

まず銘ず

目を閉じて数える

それから目を開く

星を回すのも

砂を落とすのも

針を回すのも

あなたのその手だと

信じられたら

ここにいることに気づけるでしょう

さぁ、あの子を迎えに行って

誰そ 彼は

影を 離れていく

(尋ねることもただ よく聴いて

内側に響くように)

たそがれは

君を連れて逸れ明日へ消えて

標も残さずに

(星が最も僕らに近いとき

だから 帰りたくなるんだ)

怖くないよ

夕闇に立ちすくむとき 思い出して

怖くないよ

君こそが 真ん中だと

  • 作詞

    宵部憂

  • 作曲

    宵部憂

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