いじけ虫。のジャケット写真

歌詞

てんぽらりい

Play Of Color

水面に指先で描いた波紋

次の瞬間にはそれが

消えることを知っているようなあなたの仕草

それはまるで

永続するものが美しいのではなく

たとえ消えることを知っていても

手を伸ばすその行為が美しいかのように

その一瞬が永遠よりも深く刻まれることもあるように

水面に映るわたし、あなた

会話も、思いも

やがてはしずくとなって形を失うでしょう

時間の中に溶けて

それでも、この瞬間にはまだ

最後のきらめきを反射している

消えることを知りながら

描かずにはいられない

美しい呪いのように

一時的なもの

それは一時的なもの

水面に映るわたし、あなた

会話も、思いも

やがてはしずくとなって形を失うでしょう

時間の中に溶けて

それでも、この瞬間にはまだ

最後のきらめきを反射している

  • 作詞者

    Play Of Color

  • 作曲者

    Play Of Color

  • プロデューサー

    Play Of Color

  • シンセサイザー

    Play Of Color

いじけ虫。のジャケット写真

Play Of Color の“てんぽらりい”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

作詞家「Play Of Color/プレイオブカラー」がプロデュースするボカロスタイルのサマーアルバム『いじけ虫。』が2025年7月に配信リリースされる。

世界に打ちのめされて
ちいさく丸まってる
かわいそうなわたしはいじけ虫。

そんな『いじけ虫。』たちに生きる希望を持ってほしいという願いから作られた本作は、全11曲入りのセルフプロデュースアルバム。

「希望なんてない」
と、すっかりいじけてひねくれてしまった

──そんなあの頃の私と今の私との対話

そのように語りかけるような詞(ことば)が、いじけた心をさらに深く刺してえぐり出すことで傷口に向き合い浄化させ治癒する。

「私は昨日死んでしまって」
と、はじまる2曲目『死ぬはずはなかった』。
そして、「わたしは生きたシカバネですキレイなゾンビです」と完全に開き直って人間であることすらやめてしまった4曲目『キレイなゾンビ』。
そのような死の世界にいた「私」がついに立ち直り10曲目の表題曲『いじけ虫。』では、

打ちのめされたフリももうやめて
(わたしが打ちのめしたかもしれない)
あの人のココロを救いに行かなきゃいけないんだ
守るべきわたしなんていなかったんだから
どこにも

──という生(せい)の世界への復活をとげる

「私」。この私とはもちろんこの世界のどこかで世界に打ちのめされてしまったあなたのことでありそこからまた立ち上がってこの現実世界に立ち向かっていくあなたという「私」である。

『いじけ虫。』を追い出したいすべての『いじけ虫。』たちへこの愛を贈ります。

"