いじけ虫。のジャケット写真

歌詞

すでにそうなっている

Play Of Color

人間が自信を失くしている

考えることをやめている

私は楽をしたいから

できるだけ考えないようにしている

考えたつもりでいるけれど

それは私が本当に考えたことではないのかもしれない

それはAIが考えたことかもしれないし

それは誰かの考えかもしれないし

そんなはずはないと思ってはみても

すでにそうなっている

気づいた頃にはそうなっている

優しく殺されていく私という者の価値

人間というものを無力化していく

侵食されている

ぱららららら

らんらんらんらんらんららら

らんらんらんらんらんぷっとぅ

らんらんらんらんらんぱららら

らんらんらんらんらん

中身のない空虚によって

みんな同じものになっていく

一つになっていく

思考が統合されていく

ノイズは整えられてキレイになっていく

いのちはノイズ

ノイズは排除される運命にある

すでにそうなっている

それは整理できないものだから

それは不確定で不安定なものだから

それは生命、いのちを生み出すものだから

それは思考の敵だから

すでにそうなっている

らんたららららんらんった

すでにそうなっている

らんたららららんたんたんったん

すでにそうなっている

らんたららららんらんたんっ

ああ

そしてこれも私の考えたものではないんだから

きっと

  • 作詞者

    Play Of Color

  • 作曲者

    Play Of Color

  • プロデューサー

    Play Of Color

  • シンセサイザー

    Play Of Color

いじけ虫。のジャケット写真

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作詞家「Play Of Color/プレイオブカラー」がプロデュースするボカロスタイルのサマーアルバム『いじけ虫。』が2025年7月に配信リリースされる。

世界に打ちのめされて
ちいさく丸まってる
かわいそうなわたしはいじけ虫。

そんな『いじけ虫。』たちに生きる希望を持ってほしいという願いから作られた本作は、全11曲入りのセルフプロデュースアルバム。

「希望なんてない」
と、すっかりいじけてひねくれてしまった

──そんなあの頃の私と今の私との対話

そのように語りかけるような詞(ことば)が、いじけた心をさらに深く刺してえぐり出すことで傷口に向き合い浄化させ治癒する。

「私は昨日死んでしまって」
と、はじまる2曲目『死ぬはずはなかった』。
そして、「わたしは生きたシカバネですキレイなゾンビです」と完全に開き直って人間であることすらやめてしまった4曲目『キレイなゾンビ』。
そのような死の世界にいた「私」がついに立ち直り10曲目の表題曲『いじけ虫。』では、

打ちのめされたフリももうやめて
(わたしが打ちのめしたかもしれない)
あの人のココロを救いに行かなきゃいけないんだ
守るべきわたしなんていなかったんだから
どこにも

──という生(せい)の世界への復活をとげる

「私」。この私とはもちろんこの世界のどこかで世界に打ちのめされてしまったあなたのことでありそこからまた立ち上がってこの現実世界に立ち向かっていくあなたという「私」である。

『いじけ虫。』を追い出したいすべての『いじけ虫。』たちへこの愛を贈ります。

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