

京の秋の長雨は死臭を纏っている
荒れ果てた羅生門 死体を啄む鴉
門の下には俺と蟋蟀が一匹
茫洋たるセンチメンタルは死に至る病か
いつか雨が止んでもいつか夜が明けても
俺に明日は来ない いずれ鴉の餌だ
To be, or not to be それが問題だ
生きるためとて道を外せば獣と同じ
骨になれども人でありたい
京の秋の長き夜を死体と雑魚寝する
静寂の羅生門 髪を引き抜く老婆
刹那的な嫌悪感 恣意的な倫理観
歪む目とエゴイズム 良心に嘘が滲む
いつか雨が止んでもいつか夜が明けても
俺に明日は来ない いずれ鴉の餌だ
答は解っているけど 認めたくない
「生きるためなら他人が何だと言うの
誰が私を裁けるの」
何を迷っていたんだろう
最初から分かり切ったことではないか
餓えて死ぬなんて冗談じゃない
俺はそこに転がってるこいつらとは違う
そうか、きっと、そうか
生きるためなら俺は奪う。悪く思うな
蛆と死体と裸の老婆
下人の行方は誰も知らない
- 作詞者
新宅
- 作曲者
新宅

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