歌詞

その棘、僕にだけ刺してくれ。

ショーケースの中の宝石(ジュエリー)みたいに

君は微笑む　完璧な角度で

指一本触れさせないオーラを纏い

僕みたいなその他(エトセトラ)を　寄せ付けない

でも風が君の髪を揺らした瞬間

見えたんだ　寂しげに伏せた瞳

その一瞬の翳(かげ)が　僕の心臓の

ど真ん中に突き刺さって　抜けない

その棘、僕にだけ刺してくれ。

世界中の誰にも見せない弱さも、痛みも、全部。

君を守るための盾になるから。

「強い人だね」って誰もが君を言うけど

本当は違うって　僕だけは知ってる

眠れない夜にだけ咲かせる本音を

隠すための笑顔が　少し震えてる

君が無理して笑うたび　僕の胸が軋むんだ

代われるものなら代わってあげたいなんて

おこがましいよな　でも、どうしようもなく

君という存在が　僕を走らせる

その棘、僕にだけ刺してくれ。

君が一人で泣いてる宇宙に、僕も行きたい。

涙ごと抱きしめる覚悟だから。

...So, let me feel your pain

赤い薔薇のインクが、じわりと滲む。

過去という名の消えないアザがあるなら

僕に見せてよ　隠さなくていい

綺麗なものだけが愛じゃないこと

君と出会って　初めて分かったんだ

自分を傷つけることでしか　心を守れないなら

その役目は今日で終わりにしてほしい

これからは僕が、君の隣で

君以上の味方でいると　誓うから

もう「大丈夫」なんて言わせない

震える肩にそっと触れる

熱が伝わって　溶けていく孤独

さあ、夜明けだ

その棘、僕にだけ刺してくれ。

君の全てを肯定したいんだ、綺麗事じゃなく。

僕が君の“居場所”になるから。

その棘、僕にだけ刺してくれ！

愛しい傷跡、二人で刻もう。

それは決して消えない誓いの証(しるし)

世界で一つの、美しい紋章(エンブレム)

君という名の、赤い薔薇が咲く

僕の心で、ずっと…永遠に。