遣る方無く臥して
時化る部屋と融ける時計
暮れ泥む侭 不首尾な侭で
澱む夢に浸り濁り
其処は怠惰に塗れ
余りにも蒼然たる景色で
満たされずに底に沈むだけ
久しくなるあの日の行方は
泡になって浮かんだ
哀惜の海のダイバー
今夕の差し含みで滲んだ
遣る方は見つけられず
灯点し頃 困じる程
想える筈が 見えるは僅か
澱み 浸り 溺れ 薄命で
声は途絶え雲隠れで
行く先は未だ知り得ず
茫漠の奈落の底に堕ちる
戻らぬあの日の行方
泡になって混じった
いつしかの蒼い泪
仄暗い過去を潤し爆ぜた
無数の泡沫になる僕は
哀惜の海のダイバー
今夕の差し含みで染まった
生温い風と 静寂で
包まれた街を偲んだ
止め処の無い様に
円かな祈りを
滞る部屋と 寂れたアパートに
付かぬ蛍光灯
止め処の無い様に
円かな祈りを
捧げる迄…
泡になって浮かんだ
哀惜の海のダイバー
今夕の差し含みで滲んだ
- 作詞
霄
- 作曲
霄
霄 の“うたかた”を
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