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歌詞

Sometime too hot the eye of heaven shines,

Awai, Umi Ogimi

知らないよ、そんなの

そっか

なに読んでるの?

『狭き門』

狭き門

うん

なんて人の?

書いたの?

そう

ジイド、アンドレ・ジイド

面白い?

うん

そうなんだ

どうしたの?

「あの調べがもう一度聞きたい。

あれは何か絶え入るやうな響きがあった。

それは、菫が咲き乱れてゐる土手伝ひに来て

菫の匂ひを掠め、又拡がらせもする南風も同様に

私には聞えた。もう弾くのを止めてくれ。

何故か、前程は美しく思へなくなった」

なに?

いや、よくわかんないんだけど読んでないから、でもなんかここがすごく、いいなって思って

そっか

うん、ごめん

ううん

決めた?大学

ううん

だよねえ

どこでもよくない?

うん、まあね

ほんとはね

うん、めんどくさいよ

めんどくさい

まあまだ二年だし、大丈夫でしょ

そう?

そう思いたい

まあね

めんどくさくてさ、とにかく、大学入ったらなにしようとかさ、あとは逆になんか昔のこととかさ、考えちゃうんだよね

あるよね

うん……だからなんか、いまとかの方がむしろ不思議

うん

現在

現在

なんでこんなとこいるんだろ

そうだね

証明できる?

証明

うん、得意でしょ

うーん

記憶が鮮明だから

記憶?

うん

どういうこと?

今朝起きてから今までの記憶が鮮明だから、今ここにいる

……

逆に過去は記憶が鮮明じゃなくなっていくから、過去

……過去でも鮮明な記憶だってあるよ

それが現在、君にとって

たとえ過去でも?

たとえ過去でも

よくわかんないな

そっか

残念

だって、そんなに鮮明じゃないよ、今日の記憶だって

そう?

うん

今朝は何食べた?

トースト一枚、あとブルーベリージャム

昼は?

おそば、一緒に

何そば?

すだちそば、君がつけそばの大盛り

それで?

買い物、私が洋服買いたいって言ったから

買えた?

いいのがなかったから買わなかった

その代わりへんてこな魚の小物入れを見つけたから買った

君が買ってくれた

小物入れは使ってたやつが色がくたびれちゃってたから新しいの探してた

そうだね、それで?

うーん......変な匂いのする坂道を登ってきた

それで?

……ここにきた

そうだね

鍵は?

……

誰がもらった?

僕がもらった

部屋には?

君から入った、たしか

鍵を置いて、上着を脱いだ

荷物を置いて、ベッドに座った

そのあとは?

シャワーを浴びた、君から

そうだね

じゃあ、どうする?

  • 作詞

    Kentaro Otsuka

  • 作曲

    Umi Ogimi

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SONNET

Awai, Umi Ogimi

  • 1

    Shall I compare thee to a summer’s day?

    Awai, Umi Ogimi

  • 2

    Thou art more lovely and more temperate:

    Awai, Umi Ogimi

  • 3

    Rough winds do shake the darling buds of May,

    Awai, Umi Ogimi

  • 4

    And summer’s lease hath all too short a date:

    Awai, Umi Ogimi

  • ⚫︎

    Sometime too hot the eye of heaven shines,

    Awai, Umi Ogimi

  • 6

    And often is his gold complexion dimm'd,

    Awai, Umi Ogimi

  • 7

    And every fair from fair sometime declines,

    Awai, Umi Ogimi

  • 8

    By chance, or nature’s changing course untrimm'd:

    Awai, Umi Ogimi

  • 9

    But thy eternal summer shall not fade,

    Awai, Umi Ogimi

  • 10

    Nor lose possession of that fair thou ow’st,

    Awai, Umi Ogimi

  • 11

    Nor shall Death brag thou wander’st in his shade,

    Awai, Umi Ogimi

  • 12

    When in eternal lines to time thou grow’st:

    Awai, Umi Ogimi

  • 13

    So long as men can breathe or eyes can see,

    Awai, Umi Ogimi

  • 14

    So long lives this, and this gives life to thee.

    Awai, Umi Ogimi

気鋭のアーティストグループ、劇団あはひのメンバーが中心となって結成された音楽ユニットの第一作。ウィリアム・シェイクスピアの残した詩集と、吉田健一によるその翻訳を題材として制作され、2019年に彼らが上演した舞台作品『ソネット』。それが「音楽演劇」としてリクリエーションされた本作では、舞台版の劇伴を担当した大儀見海も作曲者として再び参加し、新たな音楽表現の地平を切り拓いている。

アーティスト情報

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