Lyric

春の風に髪そよぎ

音の向こう追いかける

さくら踊り揺れ落ちて

川面染めて流れてゆく

どこに届くのですか

あの頃の記憶のせて

あなたと過ごした毎日

贅沢さに気がつかず

無邪気に使いきった

もう手に入らないと知らなくて

送るあてのない手紙を

書いては机にしまう

丸まった鉛筆を投げ出して

いつしか淡い幻が

あたしを包むでしょうか

今もこの胸張り裂けそうなのに

朝の光見るたびに

残る軌跡容赦なく

さくら踊り揺れ落ちて

川面染めて流れてゆく

あたしを置いてけぼりに

ふるさとの香り届けて

♪

あなたの去ったこの町

今日も同じ響いてる

足音すまし顔の人達

乾いてくなぜだろう

言葉をください一言

あなたは今も元気だと

未来へ抱いて行ける言葉を

出会いと別れがいつの日か

あたしに降りかかっても

同じ苦い夢続けて見ぬように

落ち着く声その仕草

また１枚剥がれてく

さくら芽吹き舞い戻り

霞む欠片また紡ぐ

あなた春のかげろう

繰り返す色彩（いろ）の

喪失（わかれ）

春の風に髪そよぎ

音の向こう追いかける

さくら踊り揺れ落ちて

川面染めて流れてゆく

どこに届くのですか

あの頃の記憶のせて

「またね」あの日そう言った

優しい嘘胸に残る

さくらさくら許すなら

ぽつりせめて口添えて

あの子は元気ですと

隠した手紙その代わりに