

ブレーキの焦げる匂い
踏切を抜けた先のしじま
緑色の急行は僕たちに見向きもせず
黴臭い朝は誉れ
冷房は愚かさの象徴です
緑色の線香がゆっくりと音を立てた
川沿いの背の高い草を
追い抜かした頃に気がついたの
僕たちは変わらないのにね
どうして遅れてしまうの
生活の隙間
春を待つ間
綻びの見えたシャツの裾を
掴んでは離してを繰り返す
窓の外の少年たちの影
生活の隙は明日を殺して
少し錆びたギアを踏み込んで
進んでは止まってを繰り返す
緑色の線香が燃えている
蝉の鳴く午後と川縁の調べ
襟足を揺らす風は北西へ
踵を潰した穴あきの靴と
どこまでも行ける気がしていた
僕たちは
生活の隙間、春を待つ間
夏が膿む前に書いた遺書は
溶け出したバニラの水溜まりに
滲んでは鼻をつく
生活の隙間、明日を悼んで
綻びの見えた嘘でさえも
掴んでは離すなと繰り返す
緑色の閃光に焦がれている
- 作詞者
高野望
- 作曲者
高野望

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アーティスト情報
情緒16号
日本のバンド Japanese band
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