

駅へつづく坂道を
少し遅れて歩いた
冬の陽だまりみたいに
君は笑っていた
急ぐ人の波の中
ふたりだけが静かで
触れた手の温度だけ
帰り道を楽しみに変えた
会えない日を数えるより
会えた朝を抱きしめていた
強がりな横顔まで
守りたいと思った
君がいるだけで
世界は美しく見えた
いつもの 街灯も
やさしい光に変わった
明日が遠くても
この手は離さずにいたい
永遠みたいに笑って
君の体を案じながらも
送れないままのメッセージ
「大丈夫」と打ちかけて
画面を伏せた夜
窓に映る横顔が
いつもより大人びて
聞けなかったその先を
夜風だけが知ってた
さよならより怖いのは
君が先に笑うこと
優しさで隠したその影
抱きしめたかった
君がいるだけで
未来は怖くなかった
終電のベルさえも
ふたりの景色だった
時間が止って欲しい
今だけでも強く抱きしめたい
消えてく季節の中で
春を待つ街路樹に
まだ雪が残っていた
君の歩幅に合わせた
あの日の僕がいる
言えなかった願いほど
夜空へ気高くのぼる
もう届かなくても
胸の奥で光る
君がいるだけで
世界は美しく見えた
何気ない改札も
思い出の場所に変わった
明日がどこへ行っても
この手の温度は消えない
短い季節の中で
永遠みたいに笑って
朝の光が差す部屋に
君のいない 朝が始まる
- 作詞者
柳谷優浩
- 作曲者
柳谷優浩
- プロデューサー
柳谷優浩
- プログラミング
柳谷優浩

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短い季節の中で
柳谷優浩
1980年代風の上品なJ-Pop/シティポップ系ラブバラード。
繊細なシンセイントロ、ラテンリズム、重厚なベースとストリングスで、短い恋の季節、夜の街、別れの切なさを描く。



