オレがこいつを書いてる頃
奴はもう弔いを終えてるだろう
音もなく硝子が割れた
小さい破片に一枚花弁を添えたい
多弁なblue bird 負の感情ほど
呟きで知る訃報
そんな時代に埋もれそうな
怒りにも似たお前の悲鳴
オレのによく似てる
障害とかいう単語 三極合奏
踊り狂ったマタンゴ
不安とパニックの烙印
見て見ぬ振りする白衣の殺意
そいつを感じた お前の強さの脆さに
愚かにも無力な筆が
黒い涙 五線譜の上
死に触れた記憶を蘇らせた
抱きしめて欲しかっただけなんだろ?
オレがお前の代わりに言ってやるよ
きつく抱きしめて欲しかっただけ
たったそれだけ 言葉はいらねー
お前がこいつを読んでる頃
お前が笑ってられてること祈る
安心しろ お前の慕う男が
今頃詩に新たな命認める
そういう奴さ
大師の方から霧笛が聴こえてくる夜
オレも吹く 息が続く限りblowするさ
たとえ一方通行だとしてもな
人は突然亡くなるわけじゃない
日々少しずつ死んでく
沈殿する毒 その上澄みが透き通って
綺麗に見えてるだけのこと
人を殺しちゃいけないって言わなきゃいけない
ようなまだそんな世の中
言葉は日に日に重みを増してる
その陰で命の重みは?
抱きしめて欲しかっただけなんだろ?
オレがお前の代わりに言ってやるよ
きつく抱きしめて欲しかっただけ
たったそれだけ 言葉はいらねー
- 作詞
LIX
- 作曲
LIX
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- 1
硝子
LIX
- 2
硝子 (Instrumental)
LIX
- ⚫︎
硝子 (Acappella)
LIX
自ら命を絶ってしまった今は亡き若き友人に捧げるLIXの新曲。
人の命の脆さを硝子に喩え、あらゆるものが表面的かつ効率化され人間関係が希薄になってゆく現代人への闇にLIXが暖かさと優しさを呼びかける。
Produceはそーでもない a.k.a NERDROID。
アーティスト情報
LIX
横浜の旧青線地帯=黄金町のディープな住環境の中、母子家庭で育つ。22歳で躁鬱病(双極性障害)を発症。精神薬の処方ミスにより自室から飛び降りる。 しかし良きパートナー、良き医師と巡り合い、己と向き合う中で、弱さこそ強さであり、全ては表裏一体であることを知る。 闇に光を灯す。
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KAIKOO