筑豊~CHIKUHO~1のジャケット写真

歌詞

彦山川〜あったかい瞳の母ちゃん〜 (2024)

軍鶏SHA・MO・

学校の授業参観日のある日に 母ちゃんに絶対来んなち言うた

太りすぎの体で でたんバカでかい声を 出されちょったら 恥ずかしいやろ

それでも母ちゃんは見に来ちょった 気づいたら俺の後ろの席まで

笑顔いっぱいで 俺を見つめてる 誰よりも あったかい瞳で

不良にあこがれて 無茶苦茶なことばかりした

そのたびに母ちゃんが 呼び出され

他人様に頭下げて 嫌言も言われながら

それでも俺を信じて くれちょった

『母ちゃん なしなん?もうちょっと小せえ声でしゃべってちゃ

みんな母ちゃんが来たら、でったん笑っちょったろうも

先生も一緒になって笑ちょうき俺、恥ずかしいでたまらんやったちゃ

もう絶対学校には来んで!頼んじょくバイ』

夏休みに入って父ちゃんの仕事に 初めて手伝いについて行った

彦山川の土手沿い 小さな人影が 少しずつ 見えてきた

不似合いな汚れた作業着姿で 汗にまみれセメントにまみれて

焼けこげるような暑さの中 がむしゃらに働く 母ちゃんの 姿がそこにあった

男に負けないくらい 大きな声をあげて

慣れない手つきで必死に 頑張ってる

こんなキツイ仕事で 疲れて家(うち)に帰り

それでも俺に笑顔を くれちょった

『母ちゃん、ごめんな。母ちゃんがあげなきちぃ仕事しようの

しらんやったちゃ!!それなんに俺は、風呂掃除しちょってくれっち

言われても、めんどくさいっち言うてせんやったり

買い物行ってレジでお金が足りんっち、咄嗟に缶詰戻しに行った

母ちゃん見て、貧乏は恥ずかしかろうがとか言っちょったり

今考えてみりゃ、どんだけ母ちゃんにひどいこと言っちょったか

もうちょっと早く、母ちゃんの苦労に気づかないかんやったバイ

けど母ちゃん、今日からは違うき、俺、新聞配達することに決めたバイ

俺の歳でもやらしてくれるっち、裏の新聞屋のおばちゃんが言いよったき

少しでも金稼いで、父ちゃんと母ちゃん楽さしちゃるき、待ちょってバイ』

炭鉱の町で育ち 貧しくても愛に溢れ

かけがえのない家族に 囲まれ

また生まれ変わっても サビれたこの筑豊(まち)に生まれ

そして母ちゃんの子供に 産まれたい

ずっと変わらん元気な姿で 今は誇りに思うバカでかい声

笑顔いっぱいで俺を見つめてる 誰よりもあったかい瞳で

  • 作詞者

    山口吉隆

  • 作曲者

    山口吉隆

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軍鶏SHA・MO・BEST ALBUM『筑豊~CHIKUHO~1』
6th となる初BEST ALBUM

アーティスト情報

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