そうしてまた端から飛び降りてく
ぼくらは知らないふりが上手い
誰のことも羨ましくないし
誰かが泣いても痛くはない
ただ眠たい
ほど冷たい
部屋から観るビデオみたいな世界
好奇も弔意も表裏一体の
狂気に喰われる もう死にたい
もういいかい
返事はない
毎日その繰り返しの life
頭の中ばっかりうるさい
鬼さんこちらに釣られて dive
三人称視点の遍在
現代 ぼくらは正気じゃない
何にもないから手当たり次第で
吐きダコばっか残る限界
最低でも最後尾にいなけりゃ
なんでもいい生涯
動機はないけど投げてみたい
石を拾ったらもう同罪
思い通りに行かぬ展開なら
都合の良いようにまた曲解
今更意味を為さぬ告解
複雑怪奇な過去現在
想定外 計算外
ぼくらは知らないふりが上手い
一切合切 気に入らない
データと先鋭化の弊害
共感性羞恥の蹂躙する修辞
苦痛にブレる本懐
抜け出したいなら
会いに来てよ 愛だけ頂戴
ねえ
目を潰して あとは来世
それしかない訳ないだろHalo
Faithlessness
やるせない享楽
無理解のがらんどう
おまえの正義が何だ
きみの手には
下の下の下のレッテル
誰に貼るか企らんでる
設定上 都合の良い転生
偏見なしじゃ語れないテーゼ
どうしてどうしてどうしてどうして
子供の方が気付いてる 変
共通点ならペンで塗りつぶし
揚げ足ばっかの平行線
人種や貧富は禁句でどうぞ
その癖引かれる境界線
存在定義と問題提起に
正義の pay する人間性
大歓声 その背景
優生思想の延長線
見当違いの”生産性”
先生が切り捨てる小数点
お願い許してもうしません
三歩歩いたらまた失言
四回目ならない仏
五尺の身を亡す当然
もう大抵の犠牲じゃ
震えない手 All day, all day
オンラインゲームで
知ったかぶってる戦争
戦果は脳内で?
劣勢でも切れない回線
現実逃避の消耗戦
はなからどこにもない安寧
何でもいいからそばに居て
訳もなく悲しいのも
目に映った全部が憎いのも
その手が空っぽのままなのも
強いて言うならば
おまえのせいだ
わかんないよね
いつまでも誰かのせい
笑えないぜ halo
ねえ Faithlessness
許せない醜悪
無自覚の不感症
不在の教義がなんだ
おまえの正義は何だ
- 作詞
オキタユウキ
- 作曲
オキタユウキ
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été 2nd EP "NRN."
アーティスト情報
été
東京在住、オキタユウキ、ヤマダナオト、小室響による3ピース、été。自分は何者なんだろう。彼らもまた、そんな普遍の問いを音にするバンドだ。自分の影を探すように街をさまよい、その足音はビートになって、研ぎ澄まされていく五感とあふれ出る感情が絡まって詩となり、歌となって発せられる。音楽で救われるとは思っていない。けれど、自分自身の“ほんとう”や、まだ知らない自分を映す鏡になってくれることは、信じている。だからこそ、ひとつの形にとらわれないオルタナティヴなサウンドで、その旋律は歪にして美しく、またメロディとポエトリーリーディングを気ままに行き来しながら紡がれる。聴く者の耳に鋭く飛び込むオキタユウキの中性的なヴォーカルもあり、3人の音楽はとても痛切で、エゴイスティックにも響くけれど、気づけばその不規則な呼吸に共振していることに気づくだろう。ここにはきっと、今をさまようあなたやわたしの姿も映っている。
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