Lyric

あれは少し暖かい秋の終わり頃か

1本の電話が入った

「あいつの帰りを知らないか?」

って無題の糸が1つ繋がったんだ

そっからは案外早いもんでさ

その日夕方俺はちゃんと泳いでた

そういやお前部活に居なかったな

みんなにありがとうって

LINE送ってたのか

誰1人気づけなくてごめんな

それだけが唯一の心残りだ

お前が1人電車に轢かれる時

俺は多分Twitterでもいじってたよ

宮崎県で路線人身事故有り

適当に他人事だと思ってた

最後に送った俺からのLINEは未だに

未読無視され続けてるよ

もし もう1度お前と話せるなら

俺を残してった理由を教えてくれ

2015年11月4日

俺にとっちゃまだ昨日のようだ

題名をつけるならあの夜を

浮かべよう

学校の帰り道に線香を立てよう

そっちでの朝飯は

ここよりうめーか？

やっぱ俺にはまだ昨日のようだ

無くした幸せに色をつけるなら

あの頃のように青色と叫ぼう

By my side なんて言う気はねーが

せっかくだし今日くらいは

泣いとこう

あれから5年で色々と変わった

これがお前の望んでいた結果だ

俺は歌いたいから歌ってる

お前は死にたかったから

死んだんだろ

4人だった水泳部員も今じゃ3人

リレーさえ組めやしねーよ

部室に残したままの緑のクロックス

ロッカーに大切に入れてあるからな

命っつーもんは自由に動けるが

本当は自分だけのものじゃないんだ

3次元の上で与えられた現実

事実を蹴る3分半の鉛筆

布団の中で眠りについたら

目覚めの朝全てが嘘だった

席が空いたままだったが

いつの間にかお前の机と椅子は

無くなってた

人間って生き物は2回死ぬんだ

1回目は胸のリズムが止まった時

2回目は記憶から忘れられた時

俺が覚えてるから2回目はこねーぞ

もし もう1度お前と話せるなら

俺を残してった理由を教えてくれ

2015年11月4日　俺にとっちゃ

まだ昨日のようだ

題名をつけるならあの夜を

浮かべよう

学校の帰り道に線香を立てよう

そっちでの昼飯は

ここよりうめーか？

やっぱ俺にはまだ昨日のようだ

いまだ俺の中じゃ変わってねーよ

お前の部屋もそのまんま残ってんぞ

2015年11月4日　この日を俺たちは

忘れやしない

題名をつけるなら

あの夜を浮かべよう

学校の帰り道に線香を立てよう

そっちでの夜飯は

ここよりうめーか？

あと70年 待っててくれ