404AM (ホゾン)のジャケット写真

歌詞

知らない番号が呼んでいる

MASAQUI

知らない番号が呼んでいる

知らない番号が鳴っている

誰のスマホも光ってないのに

テーブルだけ震えてる

知らない番号が呼んでいる

出たら知らない声がする

知らない番号が呼んでいる

切ると隣の席が黙る

曇りっぱなしの昼なのに

ポテトの油だけ明るい

友達たちは笑っていて

会話だけ少しズレていく

ファストフード店の2階席

紙トレーが少し曲がってる

氷の溶けたドリンクに

窓のはいいろが浮いている

隣の席の会話から

私たちの名前が出る

でも振り向くと

誰も知らない顔をしている

えっ

今うちらの話したよね

番号は知らない

声は知っている気がする

友達のスマホを見ても

着信履歴はカラっぽ

知らない番号が呼んでいる

出ないと会話が進まない

知らない番号が呼んでいる

出ると誰かが増えている

曇りっぱなしの昼なのに

店内放送が遠くなる

友達たちは笑っていて

私だけ順番を間違える

ブー

ブー

レシートの注文番号

さっきより一つ多い

4人で来たはずなのに

トレーがごまい並んでる

隣の席の女の子が

私たちの続きを話す

聞かないふりをするほど

こっちの声に似てくる

電話に出たら始まる

出なければ終わらない

知らない番号なのに

知らないままじゃいられない

パラドックスみたいに

ナゲットのハコが閉じていく

ねえ

その番号

私のじゃないのに

私が出なきゃダメな気がする

知らない番号が呼んでいる

友達たちが私を見る

知らない番号が呼んでいる

隣の席も私を見る

出たら誰かが消える気がする

切ったら私が消える気がする

曇りっぱなしの昼の中で

着信だけが続いている

紙トレー

ポテト

レシート

隣の会話

知らない番号

出なかった電話から

私の声が聞こえる

  • 作詞者

    MASAQUI

  • 作曲者

    MASAQUI

  • プロデューサー

    MASAQUI

  • プログラミング

    MASAQUI

404AM (ホゾン)のジャケット写真

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404AM 第12弾 ラストアルバム ホゾン。

消える前に、保存しました。

ホゾンは、404AMがこれまで記録してきた生活音、通知、夢、監視、孤独、認知のズレを最後にひとつのフォルダへ格納するアルバムです。

お誕生日おめでとう。

住宅街は正常です。

広告音声が優しい。

サイレントモードのまま、知らない番号が呼んでいる。

一見何でもない日常の言葉が、少しずつ別の意味を持ち始める。

このアルバムには、大きな終わりの音はありません。

ただ、保存完了の表示だけが静かに残ります。

シティポップ、ローファイ、ドリームポップ、壊れたダンスミュージック、VHSノイズ、スマートフォンの残響、住宅街の静けさ、駅の疲労、広告の優しさ。

404AMの最後の記録は、悲劇ではなくバックアップです。

忘れたかったもの。

消したつもりだったもの。

誰にも送らなかった言葉。

それらすべてが、まだどこかに残っている。

ホゾンは、終わりではなく、消えないための最後の処理です。

"