歌詞

それは既にあなたの中に在る

けれどあなたは外へそしてもっと遠くへと手を伸ばして

それが愛であっても評価であっても救いであっても

物事に心を囚われ 人の言葉に心を乱されて

あなたは「誰か」を裁き 「こうあるべき」と声を上げる

定義しようとすることで 自分の仮面を厚くして

愛されたくて叫んだ声に 自身が最も深く縛られる

執着とは、流れる水にしがみつくようなもの

掴んだと思っても ただただこぼれていく

本当に在るものは 流れの中にはない

それを見ているあなたの「奥」に在る

あなたはただ やさしく在ればいい

勝たなくていい　証明しなくていい

誰かと比べなくていい 焦らなくていい

追いつかなくても かまわないから

足りないものは 最初からない

空が青いように あなたも満ちている

心の奥に静けさはあるから

そっと耳を澄ませば わかるでしょう

誰かを裁く声の奥に 理解を求める静かな祈り

「自分自身も救われたい」 その願いを責めなくていい

向かうべき静かな場所へ 気持ちが消える深いところ

全ては溶けてただ在るだけ ゆるやかな輪となり還ってゆく

心の波に揺れる舟ではなく 波を超えて海そのもの

誰のものでもなく壊せない だからこそ責める必要もない

何も足さなくていい 何も奪われはしない

ただ一度 深く内に沈んで 気づきはその静けさの中にある

あなたはもう 傷つけなくていい

守らなくてもいい 奪わなくてもいい

何者にもならなくて ただ在ればいい

それはあなたの奥に いつも在るから

優しさは 失われることはない

空が青いように もうそのままで美しい

静けさの中で「求めていたもの」は

既に自分であったと気づくでしょう

怒りが過ぎて 寂しさが溶ける

比べる心が そっと静まるとき

あなたの奥にある その沈黙は

愛そのもの 自由そのもの

誰にも壊せず 揺らぐこともない

だからもう何も 足さなくていい

あなたはもう 探さなくていい

求めなくても やさしく在ればいい

答えはずっと あなたの中にあった

揺れる影さえも やさしさの形

光は消えずに静かに宿ってた

傷ついたその日々が いまを照らしている

すべてを越えて あなたは還る

呼吸の中に 自由がひらくでしょう

すべてはやわらかな静けさの中に還っていく