

額縁がすずしい部屋の一角を
黒く抜きとっている
小さい花瓶は、まるい机のうえで
控えめの本のようだ
読みすすめていく
僕は電気になって君を照らす
君の影が大きくなって辺りを暗く、みえなくした
”繰り返しうかんでくる不安の原因は理性にある”
そう君は考えた
脳がゆるくなって笑っている君は
そんな理性を嫌ってきた結果で…。
よ か っ た ね
今のほうが幸せのようだ
悲しいくらいにね
「嫌なことがある度に忘れた記憶が、
ぼやけて濃くなり、やってくるのは、
鮮明に覚えているから」
「血の心象に 流れる腐ったうごきで
魅きつけられる君は、まだ本当を知らない」
点、滅する光が早くなり
傾向として自虐的みたいだ
さす牙は、自己へ向く
額縁のなか,赤い斑点
うきでる青白い顔は僕
僕の声は,幽霊のよう
ちからがなくて透明だ
逃げるように、そとに出た
震える線は建物から伸びて
感情のない犬といる
ぼんやりと暗いほうを見て、救けを待っていると
囚人に同情するあなたと同じ、わるい顔をした天使が、あなたを優しく切り裂いた
- 作詞者
ぷしゅん チュッ!
- 作曲者
ぷしゅん チュッ!
- グラフィックデザイン
ぷしゅん チュッ!
- シンセサイザー
ぷしゅん チュッ!

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君はいる、いる筈なのだが
ぷしゅん チュッ!
わたしの混乱と暗澹たる気持ちのなかで散らかっていた曲をアルバムという形で纏めました。わたしの創作活動の本編は、まだこれからで、このアルバムは序章にすぎないという意を込めて、今回のアルバムの題名は「はじめに」です。聴いて頂けますと幸いです。
アーティスト情報
ぷしゅん チュッ!
2005年生まれ。東京都出身。主にyoutubeで楽曲を発表している。アートワークも自身で手掛ける。君島大空、長谷川白紙、ウ山あまね、いよわ、諭吉佳作/men、cwondoなどのアーティストから影響を受けており、精神的な混乱の中で作られた暗くて爽やかな世界観が特徴だ。