Lyric

甘い噓が蔓延る夜に

泣き出しそうな君の声を聞いたんだ

昨日の雨が頭に染みついて

朝まで眠れずに

黒い笑顔が蠢く街に

乾ききった笑い声が響いた

幻か否かわからなくなって

蹲る帰り道

いつだってそうだ

今だってそうだった

手放したのに必要だと知る

言い訳はできない

自分の選択だから

するとすれば愚かな僕に

あの時呼び止める勇気が

この胸に一滴でも残っていたら

今更変えられもしない未来を嫌っては

過去の自分を呪った

もしも何か一つ想いを叫べたら

こんな終わりにはならなかったろうに

思い通りの日々と

ないものをねだっては

積もる後悔を眺めてた

不完全な愛が溢れた日々に

気づかないうちに溺れる夢を見た

どの言葉も信じきれなくなって

逃げるように走った

過ぎていくのは過去じゃなく今だった

一秒先の幸せを願う

抗おうとも結末はわかってた

なら最初から期待などせずに

あの時呼び止める勇気を

僕はいつどこで失ってしまったのだろう

涙など出なくなった瞳を擦っては

星のない空を見ていた

仮に何か一つ想いを叫べても

こんな僕じゃ結末は同じだろう

諦めがなんだか馬鹿馬鹿しくなって

想うのはありえない未来

振り返って見たものは

後悔と誰かの断末魔

ほんの少し前の選択を

やり直したいと願っているんだ

あの時呼び止める勇気を

今でも僕は引き摺ったまま歩いている

後悔がどうも僕には重すぎるようで

前が見えずにいたんだ

僕ら後悔と愛をまた連れ回して

名前も知らぬ街へ駆け出していこう

今でも呼び止める勇気なんてないや

夢だとわかっていてでも

僕には