

灰色の空 気怠げな午後
窓を叩く 無機質なリズム
「つまらないね」と君は猫のように
細い声で 静寂を切り裂いた
退屈なシナリオ 繰り返す日々
テレビの中の他人の幸福
そっと瞳を伏せたその瞬間に
君の衝動が また顔を出す
「ねえ、行こうよ」
突然僕の手を掴んで
傘もささずにドアを開ける
そのめに宿る狂気と純粋さの
境界線に 僕はまた惹かれていく
降りしきる雨の中を駆けていく
君の手を強く握りしめて
アスファルト蹴り上げ 水飛沫が星になる
「綺麗だね」と びしょ濡れで笑う君がいた
世界の終わりがもしこんな景色なら
それも悪くないと 思ってしまったんだ
さよなら告げるように 街灯が滲んで消えていく
鳴り響いてる 警報のような雨音
何もかも洗い流してしまいそう
「もう全部どうでもいいや」なんて
いつものセリフが 今日だけは本物に聞こえた
「怖いの?」って 僕の心見透かすように
悪戯っぽく笑うその口元が
微かに震えてることに気づいてる
強がる君を 守りたいなんて傲慢かな
土砂降りの夜を二人で駆けていく
君の涙はもう雨に溶けて
誰にも気づかれないまま流れてく
「泣いてないよ」と 空を見上げ微笑う君がいた
ありふれた言葉じゃもう君には届かない
そんなこととっくに分かっていたんだ
あけない夜の中へ 二人で堕ちていく感覚
止まない雨が 二人の輪郭を溶かして
世界から切り離していく
君が望んだゴールがどこだって
もう僕はその手を離せない
降りしきる雨の中を駆けていく
君と僕の境界線も消えて
アスファルト蹴り上げ 水飛沫が星になる
「綺麗だね」と びしょ濡れで笑う君がいれば
世界の終わりがもしこんな景色なら
迷うことなく僕は君を選ぶから
さよなら告げるように 街灯が滲んで消えた先へ
二人、駆けていく
雨音だけが追いかけてくる
- 作詞者
Frogman
- 作曲者
Frogman
- プロデューサー
Frogman
- ボーカル
Frogman

Frogman の“エンドロールは土砂降りで”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
灰
Frogman
- 2
URA・KAGEBOU氏
Frogman
- 3
空っぽ交差点
Frogman
- 4
Quiet Lantern
Frogman
- 5
Glitch the Night
Frogman
- 6
灯り
Frogman
- 7
KINO MUKU MAMA
Frogman
- 8
404 夢 Not Found
Frogman
- 9
雨音シンクロ
Frogman
- 10
Love on repeat
Frogman
- ⚫︎
エンドロールは土砂降りで
Frogman
- 12
午後の匂いがした
Frogman
- 13
take ur crush out
Frogman
- 14
放課後アクアリウム
Frogman
- 15
またねの合図
Frogman
フルアルバム第2作「monochrome」。テーマはただ一つ——“灰色の世界に疲れたら聴いて。”
派手さより、長く効く余韻を。感情の粒立ちを邪魔しないダイナミクス、深すぎないリバーブ、少しざらつくテクスチャ。夜更けの独白や帰り道の足音、窓を打つ雨、信号待ちの無音——そんな日常のモノクロに、淡いハイライトを描くように作り込みました。
「灰-kai-」で始まる微かな痛みは、「Quiet Lantern」「灯り」で柔らかく解かれ、「GlitchTheNight」で揺れる心拍は、「雨音シンクロ」や「空っぽ交差点」で静かに水平を取り戻す。
そして「エンドロールは土砂降りで」へ。滲む文字の先に、「放課後アクアリウム」「またねの合図」が置くのは、別れの手前にあるやさしさです。
色を失ったような日でも、音はまだ温度を持てる。そんな信頼で束ねた一枚が「monochrome」です。
アーティスト情報
Frogman
煌めく都市の夜を切り取るシティポップとエレクトロポップが軸。ときどきダンス、ロック、エモに迷い込みながら、懐かしさと新しさが交差する瞬間を描きます。あなたの夜に、ほどよい魔法を。City pop for the soul, with detours into dance, rock & emo. Your soundtrack for the city night.
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Frogman Sounds



