愛させてなんかやんない もう病んない
大嫌いさえ言えぬ蕾に
蜜を吸い取る汚い根に
遣る水など無い 絶対に
愛させてなんかやんない もう已んない
勘違いさえ見えぬアナタの
毒に染まった綺麗な身体
看取らないままで逝けるか
否
ただ一途に費やした千夜
全て自分に下した結果
失くした腕に抱いた様な
痛みに幾輪(いくりん)の華
散々願う凄惨な情景
孵卵孵卵(ふらん)孵(かえ)す妄想に頂礼(ちょうらい)
荒唐無稽 啄(ついば)んだ興に
耽(ふけ)るワタシもアナタも
愛させてなんかやんない
レプリカごときに 啞啞
愛させてなんかやんない まだ足んない
何度掻いても消えない痕に
悦を匂わす虚ろな口に
遣る暇(いとま)も無い 相対に
当然世迷は断罪 ほら安泰
差異は無い 善悪の境で
月の満たない舞台の上で
番(つが)う贄(にえ)を背に
想う儘 只
喰らうが 性
ただ死なずに生かされた荒野
現(うつつ)の実に魘(うな)された結果
失くした事も気付けない様な
己に一握の砂
刻々刻む 秒針と後悔
飄々(ひょうひょう)踊る八方に憐憫(れんびん)
止む間を知らぬ音信を頂戴
これでワタシもアナタも
愛させてなんかやんない
偽物ごときに 嗚呼
愛させてなんかやんない もうやんない
次は無い 燃えて散る菓(このみ)が
二度と芽生えないこの苗床(びょうしょう)で
宵(よい)の夢を見る 合切に
寛解(かんかい)慈愛が足んないもうバイバイ
解が無い何もかもがあはれ
そもや持たずに産まれた生に悔いる筈もない
それでもまだ
枯れるのはやだ
愛させてなんかやんない
この痛みも 生きる所以なら
- 作詞
rig
- 作曲
rig
睫を濡らす の“ピエリス (feat. ゆう。)”を
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