Lyric

目を閉じれば見える広い緑

雨の後の芝の匂い

コート着込み雪の日

通ったあの道のり

毎年春は憩い 天高く担ぐ神輿

海でビール流し込み

秋になりゃ みかん実り

そこから旅立った渡り鳥

なのに尻込みしては焦りまた急ぎ

誰かと比べてはまた気負い

そして気取り もう何も見えてない

一人きりで目隠し鬼

目を開ければ人の波の勢い

悪魔達があちこちに蔓延り

清い命欲しさ にこりと寄り添い

追い越し車線にはライバルの渋滞

なのに着の身着のまま千鳥足で歩く

1人帰路にビルの陰に潜み

瞳濁りいつもその場凌ぎ

本音隠す白粉も取っ払われ浮き彫り

ならば渡り鳥の意気込み見せて

打ち込め

帰ろ帰ろ

あの町までの道に揺らめく

想ひ出陽炎

帰ろ帰ろ

思ひは増せど

我のくだらぬ意地が邪魔をする

美しい自然の中でうつろいゆく風景

苦しくても忘れねえ

夢から覚めた夢

川のせせらぎに人影が落ちる黄昏

甘い風に抱かれ　遠い街に運ばれ

やりたいことあったって

現実はくだらねえ

血の涙流しながら見下されて使われ

あきらめたらムダ金

せめて次につながれ

成功して食らわせなきゃ

すべての道ふさがれる

つながれた鉄の首輪

引きちぎって走り出す

街のReal描き出せば

過去と未来混じり合う

ガキに大人　先のことは考えずに

マイクパス　受け取った夢を追った

摩天楼のライブハウス

喘ぎ声が聞こえてくる

アパートの薄い壁　部屋の中で

孤独に蝕まれても救いがねえ

腐らずに働くだけ面倒でも食うため

ふるさとのにおいがする

線路沿いの夕焼け

帰ろ帰ろ

あの町までの道に揺らめく

想ひ出陽炎

帰ろ帰ろ

思ひは増せど

我のくだらぬ意地が邪魔をする

あの町には何もないけど

あの町にはたくさんの愛

あの町で今日も空拝み

僕らの事を祈る人がいる

帰ろ帰ろ

あの町までの道に揺らめく

想ひ出陽炎

帰ろ帰ろ

思ひは増せど

我のくだらぬ意地が邪魔をする

帰ろ帰ろ帰ろ帰ろ