ひとりぐらし♪

誰にも迷惑かけずにひっそり暮らしたい。
親元を離れて自由に暮らしたい。
でも初めての夜の部屋はあまりに広くって、冷蔵庫のモーター音だけがやけに大きく響いた。
「ひとりぐらし」は、そんな一歩を踏み出した女性の歌です。
不安はいつだって大きい。
親の声も友だちのLINEもだんだん遠くなっていく。
スーパーの袋を持つ手が震えるのも夜中に目が覚めて天井を見つめるのも全部本当のこと。
でも、それでも、明日もコンロに火をつけて洗濯物を干して生きていくだけね。
孤独死なんて言葉が頭をよぎったってそれでも朝が来ればカーテンを開ける。
誰かのために生きなきゃいけないわけじゃない。
自分のために今日も生きてみる。
覚悟と諦めとそれでも捨てきれなかった小さな希望がぎゅっと詰まった、静かで痛いミディアムチューン。

ひとりぐらし、始めました。
どうか、明日も無事に朝が来ますように。