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2021年10月に2ndアルバムをリリースしたが、間髪入れず制作されたシングル『ハイロウズを聴かせて』。 アルバムは全体的に暗い曲調であったが、本作は原点回帰とも言うべきロックンロールな曲となっている。 タイトルから察せられるようにハイロウズが重要なモチーフとなっており、「バームクーヘン」という具体的な名称も歌詞に登場。 そしてハイロウズ自体が、影響を受けた音楽からのオマージュが非常に多いバンドであったのは周知の事だろう。 その点が本作に盛り込まれ、まさにオマージュのオマージュとも言うべきアレンジが随所に散見されるのがニクイ演出。 甲本ヒロト・真島昌利のファンなら思わずニヤッとするようなフレーズが満載であり、是非スズキサトシ氏のファンで無くとも聴いて貰いたい一曲だ。 筆者も本作を聴き、忘れかけていた「ロックへの純粋な興奮」というものを思い起し感傷に浸った次第である。 流行の音楽とはかけ離れているが、改めてロックンロールの良さを感じさせてくれる曲であると言えよう。
秋田県出身のソロミュージシャン。多数の楽器を自身で演奏するマルチプレイヤーである他、エンジニアリングまで自身で手掛けるDIYなスタンスで活動を行っている。制作活動に重きを置いて活動しており、20年12月に1stアルバム『季節を透いて見る旧時』・21年10月に2nd『アトピーのうた』をリリース。ポップでキャッチーなロックンロール曲を嚆矢として、近年は実験的要素を含んだ楽曲を発表するなど、音楽的思考に変化が見られつつある。