

春の風が運んだ 知らない笑い声
初めての友達が となりで名前を呼ぶ
購買部のおばちゃんの やさしいおはようで
少しずつ始まってた 僕らの毎日
中庭の「シロ」が あくびしてる午後
吹奏楽部のメロディが 夕陽を染めてく
校庭から聞こえる笛が 空へと消えて
廊下の「キュッキュッ」が 心を急がせた
笑いあった日々の音が 今も耳に残る
何気ない放課後が 宝物になってた
三年間の景色が 胸に息づいてる
僕らはこの道で 少しだけオトナになった
授業そっちのけで 先生の話に笑った
真面目すぎる 音楽の先生が ピアノを叩いた
英語ティーチャーのクセツヨな声 なぜか好きで
退屈なんて言葉は ここにはなかった
文化祭のステージで 彼が弾いたストラト
白い光が 彼の頬を照らしてた
あの日の鼓動がまだ この胸の中で鳴る
「ありがとう」って言えなかった、想いだけが残る
笑いあった日々の音が 今も耳に残る
何気ない放課後が 宝物になってた
三年間の景色が 胸に息づいてる
僕らはこの道で 少しだけ大人になった
最後のチャイムが鳴り 手を振る背中たち
「またね」って言葉より 大きな声で笑った
夕陽に包まれながら 校舎が滲んでく
「シロ」の影が そっと遠ざかっていった
笑いあった日々の音が 今も耳に残る
三年間のメロディーが 未来へと続いてく
……バイバイ…。
- 作詞者
CACHO CABARO
- 作曲者
CACHO CABARO
- プロデューサー
CACHO CABARO
- ボーカル
CACHO CABARO

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駆け抜けた空の下
CACHO CABARO
『駆け抜けた空の下で』は、卒業の日の“ハッとする一瞬”を切り取った青春バラード。
校舎の屋根の向こうに広がる青空、舞い散る桜、胸の奥に刻まれた放課後の音——
あの頃の自分たちが見上げた空を、音と歌に閉じ込めました。
3年間という時間の重なりと、旅立ちの一歩を踏み出す勇気。
誰の心にもある「卒業」の記憶を、優しく、でもまっすぐに描いています。
アーティスト情報
CACHO CABARO
奈良発、青春のきらめきと儚さを歌い上げるシンガーソングライター。 バンドサウンドを基盤にしながらも、アコースティックな温もりとデジタルの透明感を自在に行き来する音作りで、日常の風景をドラマのワンシーンに変えてしまう。 透き通った中に少しハスキーさを帯びた歌声は、どこか懐かしく、聴く人に自分自身の青春を重ねさせる。 「制服の袖が揺れる登校風景」「夕立ちのあとの青空」「終電に揺れる窓の灯り」――そんな普遍的で誰もが経験する情景を、鮮やかに描き出す詩世界は世代を超えて共感を呼んでいる。 活動名「カチョカバロ」は、特定の意味を持たず、響きの心地よさだけで選ばれたもの。意味に縛られないからこそ、音楽そのものに自由さと広がりを与えている。 これまでに発表した楽曲はインディーシーンを中心に口コミで広がり、ライブハウスやSNSで「青春の残像を切り取るアーティスト」として注目を集めている。 聴くたびに「昨日の自分」「あの日の記憶」と再会させてくれる音楽――それが、カチョカバロの魅力である。
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