歌詞

私の感度を愛した人は

きっと何処かを患っているはずよ

追いかけて問いただして吐かせて

そして楽にして もっと見抜いて

「よく笑うね」なんて

よく泣かされてきたからだよ

心を覗き込んでくれてありがとね

よじ登った障壁は

全部盾になってくれる

きっとわかる時が来る

でもね？

邪魔臭くなる過去も思い出も

誰だって一つ二つあるはずよ

日常で急にフラッシュバックして

あんな想い

したくない、したくない、するもんか

そうやって傷口叩いた

「それを歌詞にすればいいじゃん」

「今度曲書いてよ」

「なんかやってみせて」

冗談はやめてよ

そんなに簡単じゃないの

ちょっと黙って

分かった様に語らないで

ちっぽけな言葉だけじゃ

感情の濃さを持ち切れる訳ないでしょ

心臓の薄皮剥いで薄い紙で切った

そんな程度の傷だけどなのに？

腫れぼったい思い出が

消えないの垂れ下がり引き摺って

踏まれたり蹴られたり

無くなってくれない

こんな想い

いらないよ、いらないよ、いるもんか

そうやって何度も迷うの

表明したい音楽と

期待される音楽が

乖離するのは虚しい

何年もやっていれば

見えてくる色だって

きっと変わっていくでしょ？

だから

数年前数年後どちらの私も

今の私じゃない

同じ顔した違う想いの私よ

あの歌もメロディも

財産よ遺産じゃない

そうやって今を生きてる