ひとが流れて風が吹き付ける
今年は一段と冬めくこの街
いつもの通りを一人で歩くと
騒がしいビルの明かりが
余計に眩しい
話さなくても良いから
ただ傍で息をしていて
そうして知り得た
癖や温度にもっと染まって
浅はかに笑いたい
あなたに会えないなら
東京なんてただの寒い街ね
首元が淋しくて
髪を伸ばした
いつからこんなにも
弱くて面倒になってしまったの
嘘や演技で良いから
同じ景色を見させて
充たした水が凍るようにいま
重ねようとした右手を
固く握り締める
触らなくても良いから
触れられる距離に居て
そうしてこらえた
欲や湿度もきっと無意味で
また今日を溶かしている
あなたに出逢わなければ
東京はただ楽しくて
だめな所を隠すように
髪を伸ばした
このままどこまでも
沈んで臆病になってしまいそう
他に何も要らないから
同じ音を聴かせて
「会いたい」の返事は
「そうだね」が一つ
虚しくて煩くて
ただ寒いだけ
いつまでこんなにも
喉も心も痛んだまま
差し詰め、渇き切って
白く染まる東京
- 作詞
NiO
- 作曲
NiO
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東京
NiO
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NiO
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