歌詞

倦怠と永らえた笑い声が

まだ孤独な街を支配していた頃

集散を繰り返していた心は

今どこに辿り着いたのだろう

行く先を訊ねて

人波に連ねて

多分なり損ねた

名前の無い二人に

恋人たちが迎える結末は

吹き荒ぶ雨風の晒し者

酸いも甘いも苦いも苦しいも

全て喉を焼く唯の劇物だ

なあ 然らば唾棄すべきだろ？

散々だ 渦巻いた笑い声が耳を衝く

判断を鈍らせていく

単純で且つ明快な答えほど ケチが付く

飾られ削られてゆく

過不足は無く 止め処なく

他愛も無く君が居た

それなのに侭ならなくて

日々が散る

恋人たちが夢見た結末は

そのままじゃいられない壊れ物

辛さにやがて麻痺した舌先は

さらに強い刺激を求めだすけど

微睡の中で手と手は繋がれて

撚り合わすように言葉を交わし合う

暫し暇乞うように酔いしれて

杳い夢を見る

誰も彼も彼女も君も僕も

終わることの無いものを望むもの

幸か不幸か願いは叶わない

どれ一つも余さずに惜別だ

恋人たちが迎えた結末は

吹き荒ぶ雨風の晒し者

愛も恋も惚れた腫れたも何もかも

全て喉を焼くただの劇物だ

嗚呼 然らば唾棄すべき故

抱き締めてバイバイだ