夜明けとともに崩れ落ちるテーブルの端
祈りの代わりに落ちたスプーンが震えている
薄い生地の奥に潜む叫び声に
"I'm drowning in sweetness" と嘯(うそぶ)いてみせる
焼き付いた悲しみを裏返したら
柔らかなはずの中心は焦げ付いていた
誰の吐息も届かない闇の中で
シロップはただ 虚空(こくう)を彩る
食(は)み出したパンケーキが見せる世界の真(しん)
誰もが笑うけど 笑い方を忘れてる
"I can't see the truth" と心の片隅で呟いて
それでも皿の上に残る影だけが
優しくない優しさを照らし出す
視線の合わない人形が
光のない窓からこっちを見ている
隙間風に溶ける黄昏(たそがれ)をかき混ぜながら
"Could this be our salvation?" と問うけれど
答えはどこにも落ちていない
すべてを包むはずの甘い匂いに
いつしか蝕まれていく言葉たち
何を信じても構わないのに
誰もそれを受け止めてはくれない
パンケーキのように 心は焼き上がる前に
ぐちゃりと 意思を失くしていく
- 作詞者
ちぇっくのりんごのじゅーす
- 作曲者
ちぇっくのりんごのじゅーす
- プロデューサー
ちぇっくのりんごのじゅーす
- ボーカル
ちぇっくのりんごのじゅーす
- ソングライター
ちぇっくのりんごのじゅーす
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パンケーキ
ちぇっくのりんごのじゅーす
「クラスメイトはみんなSNSで輝いてる」という出だしから始まるこの曲は、他者との比較から生まれる劣等感、周囲からのプレッシャー、そして自分の内側にある不安と向き合う姿を等身大に表現しています。
タイトルにもなった「チャレンジなんてできないし 自信なんて持ってない」という正直な吐露は、多くの若者が感じながらも口にできない本音。一方で「誰にも言えない夢を抱いてる」という繊細な希望の灯も描かれています。
SNSの世界で完璧な姿だけが評価される時代だからこそ、不完全でも、不器用でも、自分らしく一歩を踏み出す勇気の大切さを静かに問いかける一曲です。
「不器用なままでも 少しずつ 踏み出したいんだ」—この言葉に共感するすべての人に届けたい、心の機微を丁寧に紡いだメッセージソングです。
アーティスト情報
ちぇっくのりんごのじゅーす
ちぇっくのりんごのじゅーすは、独自の世界観を持つシンガーソングライター / ユニット。日常の何気ない瞬間を切り取り、スマホ越しの景色や夜の孤独、青春の甘酸っぱさを繊細な言葉とメロディで表現する。楽曲はポップでありながら、エレクトロやオルタナティブの要素も取り入れ、多層的なサウンドを生み出している。 SNS時代に共感を呼ぶリリックと、どこか懐かしくも新しいメロディが特徴。TikTokやYouTubeを中心に楽曲を発表し、デジタル世代の心を掴んでいる。
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