歌詞

パスタを茹でるお湯の

ひとつまみの塩を

スプーンで掬ってくれたから

卵と牛乳は安い時に

多めに買っておいてあげるね

褒められたかったピアスの

穴が塞がってしまったのも

心地よくてさ

色褪せた指切りのようで

この肺の奥に

もどかしいほどに

甘くさりげなくつっかえた

照れ隠しの花が

育ってしまった訳を

大人になる前に

言葉にするね

藍の空に燈りだす

頸のほくろによく似た星座

古いアパートに

染みついたタバコの臭い

今までのいくつもの

生活と同じように

あなたと普通になれたことが

とても嬉しいよ

美味しかったなんて言うから

作りすぎちゃった炒め物

灯りを消しても色褪せない

とびきりの思い出

明日の朝にでも

伝えればいいことが

はんぶんこの枕に浮かんで

目も閉じれなくなって

長い夜が更けていく

このままいつまでも

暮らせたらいいね

星に願いかけて

大人になる前に

言葉にするね

胸のドアを叩く

もう使い慣らしたときめきの鼓動

とかも知らずに眠りについた

あなたのことを愛しているわ