あまりに眩し過ぎたから
俯いて隠してしまった
目を開けた時には疾うに
あなたは春を後にして
路肩に残る幼さを
ひとひらの若さと見紛うほど
砂混じりの冷たい日々が
何よりも暖かかった
投げ渡されたスチール缶で
暖を取る私に微笑みかける
その横顔に投げ返せるものは
いくらでもあったはずなのに
燦々と照りつけるあなたの眼差しが
季節外れの熱さでよわったな
しんしんと降り積もる
わたしの淡い不安を
今なら溶かしてくれますか
袖を濡らしたのは いつだって
ただ見つめられる喜び
少し覚えてしまったばかりに
できることが増えた今でも
埋もれた視線は見つけられないまま
いつも後から思い知ること
傷跡の深さを示す足跡
残る歩道にこびりついた記憶は
純朴で ただただ純白で
何よりも揺るぎない確かな想いより
不確かな夜を恐れてしまった
渡すには忍びない
不得手な愛の言葉を
今なら拾ってくれますか
燦々と照りつけるあなたの眼差しが
季節外れの熱さでよかったな
しんしんと降り積もる
わたしの淡い不安を
あなたは溶かしてくれました
濡らしたこの袖を
捲し上げる季節には
あなたの隣で笑いたい
- 作詞
Henrii
- 作曲
Henrii
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雪代涙
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