Lyric

首都高のオレンジは帰り道の色

目をつぶってもずっと光って

どこまでも続いていく

あなたの運転で酔わなかったから

きっと運命の人だとか

くだらない決意をした

お薬飲まなきゃ持病の荷物

重すぎてもう持ちきれないや

個性って言葉で片付けきれない

あれもこれも

部屋に落とした髪の毛一本も

残さず全部返してよ

あなたにもう必要ない

わたしの思い出も残り香も

売ってもどうせ値段も付きやしない

だったら返して

どんなに横顔を愛していても

その目に映らない時間は

あなたの中にわたしがいない

一緒に過ごしてもあなたを知っても

重ならない想いは

指一本も触れ合わないまま

他人のままで知らない人で

缶ビールでマルチビタミンを

乱暴に流し込んだら

映画みたいって

あなたは笑って言ったね

冷蔵庫にはあなたがうっかり

割った傷もそのまま

新しい日々も喜びも

全部そこに吸い込まれていくようで

いじけた顔でこっちを見てないでよ

とっとと眠って

忘れたよあなたの血液型も

電話番号も思い出せないのに

カレンダーの日付だけは

部屋に落とした愛の言葉も

残さず全部忘れてね

あなたにもう必要ない

綺麗な思い出なんかにしないで

だから

部屋に落とした髪の毛一本も

残さず全部返してよ

あなたにもう必要ない

わたしの思い出も残り香も

売ってもどうせ値段も付きやしない

だったら返して