Tailwind Tales Front Cover

Lyric

Tailwind Tales

Michitose

季節の境目が曖昧になっていくように

わたしの何かも剥がれてしまったようだ

まだ間に合うのなら、って何度となく

息せき切って駆けずとも、心は急いている

昨日の雨のせいで気温はすこし下がっている

街は相変わらず定刻通り交差して離れていく

減るものじゃないなら、どうして毎日すり減っていく

ずっと何かが恐ろしくて、割り切れない重い脚

心模様ひとつで変わる風景に

ぽつり取り残ったわたしの輪郭をなぞるような風が抜けた

まだ間に合うのなら、行かなくちゃって思うんだ

でもどうやって?

きっと前より朝に強くなって、好き嫌いもすこし減って、

美しい言葉を選んで、もどかしいことにも笑って、

疲れに気づいて、立ち止まることがあるとして、

歩いてきた時間がわたしに知らせるのは、

まだ火照った鉢や乾いていない頬で感じ取る弱い風

躓いたり、落としてしまったり、進むたび、また戻ってしまったり

疵は癒えず点々と足跡みたいにわたしに続くから

心模様ひとつで変わる風景に

ぽつり取り残ったわたしの輪郭をなぞるような風が

その点と点をやさしく紡ぐように思える時

あたらしい一歩は、きっと導かれるように

雨の気配は去って、街には陽光が凪いでいる

息せき切って駆けずとも、心は急いている

今日はきっと昨日より新しいから、すこし先のほうまで続いている

地続きの未来へと

  • Lyricist

    worldelec

  • Composer

    worldelec

  • Mixing Engineer

    802soundworks

  • Mastering Engineer

    802soundworks

  • Vocals

    Michitose

Tailwind Tales Front Cover

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