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本作は、一切の装飾を剥ぎ取ったエクスペリメンタル・スロウコアです。楽曲の全編を通して$Bm$(ロ短調)のペダル・ポイントがドローンとして持続し、コード進行という「物語の進展」を拒絶します。$2\text{kHz}$でカットオフされたフィルター、テープ・ヒス、そしてレコードの表面ノイズが、楽曲を「過去の遺物」のような手触りに変えています。最大の特徴は、あまりにも生々しいクローズマイクのヴォーカルと、7小節目に挿入される「2小節間の完全な無音」です。ピッチ補正を排した微かな音程のズレが、機械的なドローンの中で唯一の「人間らしさ」として機能します。美しさと停滞が同居する、まさに音による「静止画」であり、何かが消え去ることを拒む、静かな執着の記録です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。