Lyric

消えゆく泡は波に還した

微睡んだ景色は輝いて見えて

夢の中では叶えていたこと

宿題もせずに夏は終われないから

管に繋がれ見下ろす海は

頬を伝っても満たされないままで

世界に触れたんだ

映し出した記憶はまだ

あの日の私と見紛うほどに

荒ぶ嵐の中　たとえ針路を見失っても

聞こえてくる波音に導かれて

陽射しを浴びて　夢を蓄え

いつかは私も　別れを告げて

夢の後なら見えてきたこと

零れた過去にも光は届くのかな

砂に描いた宝の地図が

羽を濡らすたび空は遠ざかって

心に触れたんだ

部屋に独り臥せた私は

幻想に泳ぐの　飛べないままで

遥かな海の底　たとえ光を見失っても

忘れぬように遺された願いに触れて

世界に触れたんだ

映し出した記憶はまだ

あの日の私と見紛うほどに

荒ぶ嵐の中　たとえ針路を見失っても

還したもの　見つける旅に出ようか