Lyric

(Fuu...Fuu...Fuu...Fuu...)

焚き火にあたっていた

かじかんだ指が触れ合って

何処か静かな場所に

あの娘を連れて

僕ら抜け出した

スローバラードに憧れて

毛布なんか引っ張り出して

仕事で疲れ果てた君を乗せて

暗い闇にドライブ

なんて

夢見てばっかりの妄想ぐせ

指先にハッと気付けば

触れてばっかりのスマートフォン

電池は今にも消えそう

「眠い」と腕を掴むあの娘に夢中のまま

ランプの灯かりが

消えそうな眼で僕をみる

誰でもない不器用な事情が

吹っと息を吹きかけて

どうしても消したくなくて

両手で抱き寄せようとするけど

僕の腕をさらさらと

綺麗な色してすり抜けていく…

(Fuu...Fuu...Fuu...Fuu...)

笑い飛ばされそうな妄想ぐせ

独りで勝手にうろたえて

ああ...何やってんだ

理由もなく思い出す

青い冬が来る

「寒い」と指を握るあの娘と僕の

魔法はかかったまま

ランプの灯かりが消えても

抱きしめていたい

誰でもない僕らの事情が

パチン、と音を鳴らしても

どうしても消したくなくて

両手でそっと包むけど

僕の指をさらさらと

綺麗な髪がすり抜けていく

記憶だけ絡みついたまま

夢から引き剥がされるみたいに

今にも消えそうに揺らいでるのは

二度と逢えないかもしれない

温もりの炎

ランプの灯かりが消えても構わない

誰でもない僕だけの魂よ

いつもみたいに勇気を灯してくれないか

おかしくなってしまいそうだ

このまま君を連れ去りたい

今もまだ眼を閉じれば

綺麗な顔して笑ってるのに

僕の胸をさらさらと

綺麗な色してすり抜けていく

(Fuu...Fuu...Fuu...Fuu...)