

ガードレールに背中を預け、逢うたびにお前は「ここを出ていく」と呟いた
やりきれない泥のような日常を その細い肩で振り切ろうとするみたいに
遠い、本当に遠い瞳で お前は地平線の向こうに何を探していたんだ
「どこへ逃げたって、現実は同じさ」なんて 歪んだ正論が喉まで出かかったけれど
俺はそれを 灰皿のなかに消したよ
たったひとつだけお前に残された それが最後の「希望」だったから
引き留める理由なんて、俺にはどこにもないさ
うつろな風が吹き抜けるこの街の片隅で お前が選んだ不器用な夜明けを
俺はただ、無言で見送るだけさ
「この街には、何一ついい思い出なんてなかった」って
お前は表情(かお)も変えずに アスファルトを見つめて呟く
冷めきったその瞳には 一体どんな色の未来が映っているんだろう
「お前が変われば、世界だって変わるさ」なんて 柄にもない綺麗事を呑み込んだのは
たった一度、お前が口にしたその言葉が 俺たちへの終わりの合図だったから
何もかもを捨て去って、二度と戻る気のないその横顔に
俺は心の中で静かに 長い、長い不発のため息をつく
どんな言葉を並べたって もうお前の心は揺らぎはしない
それがお前という人間の 最初で最後の「覚悟」だと知っているから
遠ざかっていくエンジン音と 排気ガスの匂い
夜がゆっくりと お前の背中を闇の向こうへ連れ去っていく
「元気でな」なんて安っぽいセリフは
冷たい夜風に そっと溶かしてしまおう
どこへ行っても同じかもしれない。だけど、お前なら新しい風を起こせるさ
引き留めなかった俺の弱さを お前はきっと「優しさ」と呼ぶのだろう
何があっても揺るぎない その気高い覚悟(プライド)を抱きしめたまま
誰も知らない果てへ、突き進んでゆけ
俺は誰もいないこの街で 最後の一本に火をつけて お前の旅路を祈っているよ
- 作詞者
Kine Lune
- 作曲者
Kine Lune
- プロデューサー
Kine Lune
- ボーカル
Kine Lune

Kine Lune の“テンションゲージ”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- 1
ディセプション
Kine Lune
- 2
デスティネーション
Kine Lune
- 3
デュエットコード
Kine Lune
- 4
テレパシック
Kine Lune
- ⚫︎
テンションゲージ
Kine Lune
アーティスト情報
Kine Lune
作詞、作曲を手掛けるアーティストプロデューサー ポップ&キャッチーなメロディー。言葉遊びで表現し、一聴しただけで思わず口ずさんでしまう歌で世代に圧倒的な支持を得ている。
Kine Luneの他のリリース



