Lyric

あの頃ボクらは何も無かった

何も無いのに笑顔があった　六畳でも広すぎた部屋

こっそり二人乗りの自転車で　風になって髪をなびかせた

あの頃に戻りたいってのはやっぱりダメですか？

右の頬に夕日落ちて　一人帰る河原道　君は今頃何してる？

ふたり

靴の結び方　夢の結び方同んなじだった

服の選び方　道の選び方同んなじだった

恋の連立（ホウテイシキ）が違った

ボクは君と歩くと思ってた　君はボクの横を駆け抜けて

一人では広すぎる部屋

こっそり拾ってきた捨て猫が　ひざ枕の邪魔してたっけ

あの頃に戻りたいってのはやっぱりダメですか？

ボンネットに雨が落ちて

ワイパーみたいに想い出の歌がボクの夢を揺さぶって

いつしか

荷物が増えて二人の距離は遠ざかりはじめ

充電無くなり保存か消去か食い違いはじめ

笑顔もGIGAもMEGAも減ってた

ボクは春がゴールだと思ってた　君にとって春は折り返し

今は知らない人の洗濯物が揺れる部屋

あの頃のボクらは何も無かった

すきま風さえネタで笑って　六畳で幸せだった

こっそり隠していた小さなダイヤ　リボンほどかず時が流れて

あの頃に戻りたいってのはやっぱりダメですか？