死んだロックスターが歌いかける――生きてゆくことの尊さを。
スピーカーの向こう側、シガレットを潰して立ち上がる。
しょうもないってそっと彼を笑う、そんなあなたと息をしてる。
それだけのことが昨日を今日へと繋いでるの。
壊れそうなときだけ優しい目をする、悪い癖をあなたは持ってる。
夏の底が焦げついて、確かにどこへも行けない。
川を跨ぐ水道橋、シルエットになってゆく。
灯りの紐に伸ばした手は影のなか。
死んだロックスターを生き返らす――何度だってずっと針を落とす。
回り続くマジックディスク、まだ止まらないでいて欲しいだけ。
どうかしているだなんて、どうでもいいよ。
愛と歌でいまは間に合うなら。
夜の匂いが渦巻いて、なぜか少し胸が痛い。
あなたには伝わらない名曲が部屋を満たす。
口ずさんでも響かない宇宙のなか。
美しくなくていいよ。
満たされてなくていいよ。
あなたさえいればいいよ。
そう強がってみてもいいよ。
(擦り切れてゆくそのときを待って、試されてるような気になって)
あなたが見上げる空に星がどれほどわずかでも、背伸びして並び立つ。
ベランダを風が抜ける。
半袖の終わりも近いね。
あなたを好きだと思える、そんな今日このときが好きだ!
明日にはどうなるか、それさえも知れないけど、
知らないでいたい。
- 作詞
管梓
- 作曲
管梓
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夏の終わりのアパートメント
airattic
- 2
夏の終わりのアパートメント (Instrumental)
airattic
アーティスト情報
airattic
2022年2月結成。モラトリアム/都市/平熱/20代をモチーフにしたギターロック・エレクトロニカサウンド中心のアイドルグループ。グループ名はair(空気)とattic(屋根裏)を組み合わせた造語。
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