歌詞

母の、そのまた母の、そのまた母の観てきた景色

娘の、そのまた娘の、そのまた娘が観ている景色

しっかり大地　踏む

砂埃が足に　付く

胸の重し　肩の荷を下ろし

ローソクに火を灯し　風にかざす

方角は確かに明日に向かって

かすかに抱いたき・ぼうにすがって

何度も汚し　た白い　服

握りしめ　地面にひとり　うず

くまる　辛くはない　当たり前

と言われ　た作り笑顔　かなり前

に固まったまんま　で散々

笑ってんだから大丈夫と言われたんだ

ヒゲツラのあんたの優しさはきっと

一歩ずれたら　変わるよね　じっと

棚の中なら　ご自慢の金賞

ピントがずれたらぼやけた印象

素通りされてきたストーリーも実は

静か　に脈打つ　母との絆

切れた糸　は風に飛んでいく

慌ててそれを目で　追っている

はるか向こうに聳える山は

変わらぬ姿　羽ばたく翼

で超えていけるとあの日も信じてた

なのにいつしか　自分で禁じてた

土踏まずで触れる　冷たい　土

怒りを秘めた　紅の　月

駆け出した夜は止まらない　から

追いかける闇に　捕まらない　まだ

歌うのよ　自分の歌を

初めて聴くアルト　ソプラノ

震えた空気　意味を持つ

存在に感動し　息を呑む

森を抜けたら　この森を抜けたら

木の根っ子につま先が触れたら

日が暮れたら　この日が暮れたら

あなたは白く輝きはじめる