Lyric

生まれた不条理を浴びて

育った命が惜しくなってしまうのは

枯れたあの岩場から　刹那を重ね

勝ち続けて来たこと　認めているから

ゴールテープなんてあいつらは持っちゃいないさ

呆れたストーリーでもやるしかないなら

徹底的狂気的なまでにのめり込んでやる

離したくないのはエゴか愛の眼差しか

健闘でも金賞じゃない　拍手はそっとしまった

出来る子なら

とことん出来る方が良かったな

あぁ磨くしかない

呪縛と不条理を浴びて

育ったあたしがまだ棄てられぬのは

乏しい器に水と少しの飴をくれた

その甘さに味をしめたの

金メダルなんてあたしには不要だったんだ

傾くステージに翻弄され躓いた

ポイント失効　然れど肩の荷は降りたな

ここ一番で0点をとる勇気がない

変わりたいならリセットだ

全ての不条理を超えて

引き返すのは惜しくなってしまうだろう

秘めたあの嗚咽から耳を塞いで

耐え続けて来た日々　認めたくても

ゴールテープなんてあいつらは持っちゃいないさ

開かない扉にいつまでも体当たりしては

鳴り止まない衝動

この世の不条理を浴びて

育ってなお今　欲張ってしまうのは

狭いこの岩場でもこじ開けられそうな

隙間風がまだ掻き立てるから

「よくやった」なんて

今はもう欲しくもないさ

あの日々なんて

今はもう惜しくもないさ