歌詞

雨の音を聴きながら

読みかけだった本を開いてみませんか

時を越えて 海を渡って

見知らぬ世界を彷徨いながら

いつしかうたたねの中で 旅を終えましょう

雨の音を聴きながら

遠いあの人へ 手紙を書いてみませんか

これという知らせはないけれど

「元気ですか、わたしは元気です。」と

季節の香りもそっと織り込んで

乾かぬ洗濯物に舌打ちをするのなら

いっそ空の気まぐれに

付き合うことにしましょう

雨の音を聴きながら

あてもなく街を歩いてみませんか

色とりどりの傘の花

波紋を描く水たまり

運が良ければ 虹に出会えるかしら

灰色の風景にため息をつくのなら

いっそ空からの贈りものを

味わうことにしましょう

雨の音を聴きながら

ただ静かに瞳を閉じてみませんか

ささくれた気持ちや 深い悲しみが

心の水面に映ったら

優しい微笑みで 撫でてあげましょう

雨の音を聴きながら

雨の音を聴きながら