

雨のしずくが 軒先つたう
白い法師を そっと結べば
明日は少し 晴れるでしょうか
あの人の影 また見えるでしょうか
名も知らぬまま 恋をしたのは
おかしなことと 笑われましょう
けれど晴れの日 決まった刻に
通りを過ぎる その背が好きで
ひと目でいいの
声などいらぬ
それでも胸は
逢いたがる
照々法師よ 空を撫でて
雨の雲だけ どこかへやって
あの人がまた この町をゆく
それだけでいい それだけでいい
わたしの 願いです
店の手伝い しながら今日も
何度とおりを 見やったでしょう
雨が降るたび 心の先も
しめってしまうと 知っているのに
番傘もなく 駆ける子供に
ふいに笑って 我に返れば
揺れる法師が わたしの代わり
空へ空へと 願ってくれる
逢えればきっと
困ってしまう
名前も知らぬ
恋だから
照々法師よ どうか明日は
やわい日差しを 町へください
あの人がまた この軒先を
何気ない顔で 過ぎるだけで
わたしは うれしいの
叶わぬままの 恋でもいいと
言えるほどには 強くはなくて
せめて明日も その姿だけ
見つけられたら それでいいのに
照々法師よ 空を撫でて
雨の涙を やさしく晴らして
あの人がまた この町をゆく
それだけなのに それだけなのに
胸がこんなに あたたかい
照々法師よ 揺れて祈れ
恋するむすめの 小さな願い
名も知らぬまま 募る想いは
晴れを待つたび 色づいてゆく
ひそやかなる 恋の花
- 作詞者
Chihua
- 作曲者
Chihua
- プロデューサー
Chihua
- ソングライター
Chihua
- プログラミング
Chihua

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照々法師と恋娘
Chihua
「照々法師と恋娘」は、雨の軒先で照々法師に晴れを願う、江戸の町娘の片思いを描いた和情緒バラードです。
晴れた日にだけ見かける想い人を待ちながら、会いたい気持ちと届かない願いを、やさしく切なく紡ぎました。
素朴な恋心と、雨の情景ににじむ小さな祈りを描いた1曲です。
アーティスト情報
Chihua
Chihua(チワ)は、ジャンルの枠を越えて音楽の可能性を追求するアーティスト。 ダンスミュージック、EDM、バラード、J-POP、ローファイ、インストゥルメンタルなど、多彩なサウンドを発信し続けています。 作詞ではオリジナルのJ-POP歌詞を手がけ、青春や友情、恋愛、ユーモアなど幅広いテーマを描写。サウンド面では、最新のトレンドと普遍的なメロディを融合させ、聴く人の心に残る音楽を届けます。 YouTubeチャンネルを拠点に、TikTokや各種ストリーミングでも楽曲を展開。ダンスで盛り上がるEDMから、静かに心を打つバラードまで、音楽を通じて「楽しさ」と「感動」を届けることを目指しています。
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