よれてるフェンスを掴んで
半身を乗り出した
鳥籠は飽和してる
窄んだ手の中は
錆と汗が混じって気持ち悪い
ねえ
あともう一歩を
踏み出せない俺は
排気の匂いに腕を引っ張られ
赤文字を重ねる窓
ギリギリに触れないと
満足できない
麻痺していく
歯止めがすり減った頭は
間延びする日常をただ壊してく
水のないプールに浮かぶ
痛いのは一瞬
ジッとしろって言う
みんなの目はもう濁っている
2年越しに見る
インターホンの前で俯いてたお前を
俺は無視した
いや、気付こうとしないままに
蓋をしていつか話す日を待ってる
でも結局どうにもなんなかったね
そりゃそうだな
今日はいい天気だなって
仰向けになり空を見る
メッシュの汚れた靴
明暗するペダルの上
早くなっていく回転
このまま このまま
熱に浮かされた身が
出口を求めるみたいに
生傷は化膿したまま
このまま このまま
日が暮れ
しなる光が消え
俺がここにいる証も
明日になれば忘れてる
青看に映るYao
立体歩道橋の上
ピンキージョーンズが流れてる
こんなにも清々しいのに
怖くなってしまったんだな
液体の様な時間
栓の抜ける音がした
過不足なくこのまま
時折、異音を吐いて
何事もなかった様に
流れてく
波の様に
寄せては引く
単調な音が
鳴って凪いで浮かんで
霧は深くなって
おいでの声も途絶えて
藍色の幕は迫って
口癖になる「全然」
重たい息が鼻で鳴る
耳の裏が痒くなる
遠のく あの予感が
まあ、別にこれでええんちゃう
- Lyricist
ibushick
- Composer
ibushick
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Yao
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ibushick
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